笙臥のMKNな日常を淡々と描く

義務教育終わってから読んでくれると有難い。下ネタと腐ネタを主成分とする趣味と妄想と実益を形にしたブログでございます。ちなみにMKNとはM『間違っても』K『こんなDKに』N『なるなよ』の略。題名にこれ置くととてつもなく長くなるのでやめました。

【R15】ただ好きなだけじゃサトシはダメなんだそうです((真顔【デンサト】

いやずっとやりたかった小説…なん…ですが…

あの…はいデント×サトシです←

R15です。R18は打ち込みで俺が死にます。

いや何で急にこんなんしてんの?っていわれれば

恥ずかしいことに

『欲求不満で勉強できない』。

なんでこんななってんだ。

でも消化しないとなんで←←

内容はこの前置きで伝わりました?

ではいきますよ?

言わずもがなBLですよ?

いいですね?((ゲームリセットの前置きかw

*

やってしまった。

これからまだ一緒に旅していくのだから

焦るな…なんて決まり文句は、

嫌という程自分に言い聞かせてきた筈なのだけれど。

キス、してしまった。

ただ咎があるのは自分だけではない…と思う。

思えばこの旅が始まってから、

僕ははっきりいって生殺しも良いところだ。

最初は勿論意識なんてしていなかった。

けれど。

落ち込んだり、喧嘩したり、

そんないろいろに変化するサトシを見て

可愛い、と思ってしまった。

それまで本当に意識などしていなかった。

ただそれには自分も納得している。

自分で口にすると寒くて仕方がないが、

サトシ曰く自分は

「目を瞑っていても女が寄ってくる男」

…らしい。

人のことをそんな

カブトムシのゼリーみたいに、

ハエのラフレシアみたいに、

例えて欲しくはないのだが

この台詞を言われたころには既にサトシへの感情を自覚していたので

特に反論することもなく

苦笑いで流してしまった。

考えてもみてほしい。

一緒に旅をして

普段から生着替えやら寝顔やらを見せつけられ

で、誘っているのかと一瞬思ったりもするが

サトシがそういうことを意図的に出来ないことは

辛い程、痛い程、分かっている。

…要するに一切意識されていないのを

毎晩自覚させられているわけだ。

無意識や無邪気は行き過ぎると

…時に、残酷だ。

でも僕はまだ大人には成りきれてはいない。

青い理想論を語っていたい年頃なのだ。

好きな子に好きでいてほしい年頃なのだ。

結果有り余る欲情を、本人へのキスで消化しようという

原始的すぎる、紳士的でない行動にでてしまったわけだが。

見た目だけでも格好つけていたいのに、

大人でいたいのに、

…皮肉にも

『一番見せたく無いところ』を

『一番見せたくない人』に晒している。

「ダサすぎるな、僕。」

*

何で何で何で何で何で何で何で何で何で。

困る。

嫌とは言わない。

至極、困る。

寧ろ嫌がっていない自分に困る。

きすされた。

きす、された。

幾ら綺麗でも、幾ら格好よくても、

男の、デントに。

「…なんで意識するんだ俺は!!」

デントが男だから、

その男にキスされたから、

困っているんじゃ、ない。

本当にわからないのは、

怖いのは、

困っているのは、

男にキスされることが 「普通」じゃないと

『知っているのに』嫌じゃなかった自分自身だ。

「意識するな…思い出すな…!!」

…デントがあんな顔をするから

こんなことを、答えもないようなことを、

延々と考えなければならなくなったのだ。

意識せざるを得なくなったのだ。

あんな哀しそうな顔をするから。

割れた硝子に触れたような顔をするから。

「なんであんな顔するんだ…!!」

もうすぐ夕御飯の時間だ。

アイリスもいるから変な雰囲気にはならないと思うが

「俺が無理だ…」

*

「…デント、焦げてる。」

「………」

「…キバゴ」

「…キバキバ!!」

ガンッ

「…っ!!アイリス何す「何するじゃないわよ!!」」

夕御飯の準備、デントは先程から5回ほど

明後日に飛んでしまっている。

戻って来ても、何かを糸にまた飛ぶ。

「…サトシと何かあったの?」

「…何かあって、何か始まるならいいんだけどね」

「どういう意味よ」

「始まる前に自分で終わらせてしまったよ」

…こんなに何かが欠落したようなデント

初めてみたわよサトシ。

一体あんた何したの…。

それだけ、デントの心の大部分を

サトシが占めているってことなんだろうけど。

「好きな割にはサトシのこと何も分かってないのね」

「どういう意味だい?」

「子供ね、って言ってるの。」

感謝しなさいよサトシ。

完っ全貸しよ。

アタシ恋のキューピッドよ。

「アタシ達出るからサトシのとこ行きなよ。」

「え?」

「行きなさいって言ってるの!!デントよりサトシの方が混乱してる事ぐらい分かるでしょ!!」

頭良いのに馬鹿っていうのは

こういうのを言うんだろうな。

はっとしたように口元押さえて走り出すデントを見て

そう思った。

*

コンコンッ

「…サトシ?…居る?」

「……」

「…入るよ?」

「……」

サトシは椅子の上で膝を抱いて座っていた。

不謹慎なのはわかっているのだが

少し拗ねたように丸くなっているサトシはとても可愛かった。

「…サトシ怒ってる?」

「…そう思ってるならそんなニヤついた顔でそれ聞かないだろ」

「え?僕ニヤけてるの?」

今度は自覚してクスクス笑う。

「…意識してんの俺だけみたいじゃん」

「ん?」

「何でもない」

やはりまだ拗ねたような表情だが

少し、柔らかくなった。

「良かったよ」

「は?」

「嫌じゃなかったみたいで。」

「……っ!!」

可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い。

こんなに。

見ているだけでこんなに幸せになれるのに。

なんでわざわざキスなんてしたのか。

この表情か見たかったといっても

あながち、嘘にはならない気がする。

どんな表情でも、サトシは可愛いけど。

「僕は、サトシが好きだよ」

「な」

「もっとキスもしたいしあわよくば…」

「ちょ…その先言うなっ!!」

怒るぞ!!と続けるサトシは泣きそうな顔して

やっと、こっちに向き直る。

「サトシ…?」

「……」

「……」

(何これどういう沈黙…?)

不可解な沈黙を破ったのは

サトシの『声』だった。

「……っう…ふぇ…」

「ちょ…サトシ…!?」

ぎゅぅぅと僕に抱きつくサトシに

今すぐ押し倒したい衝動を押さえて問う。

「なん…っでそんないつもどうりなの…っう」

涙と共に、ぽろぽろと溢す本音。

「俺だけっこんな意識して…!!」

「サトシ…」

「俺、馬鹿みたいじゃんかぁ…」

…駄目だ。

「デント…っ」

…切れる。

「サトシ、こっち向いて」

「ふぇ…っんう…!!」

まだ泣いている上を向くサトシの口を唇で塞ぐ。

「サトシは僕をどうしたいわけ!?」

耐えきれずに押し倒す。

いや、耐えきれず、じゃない。

寧ろここまで良く耐えた。

凄い、僕。真剣に。

「サトシのせいだからね、今のは」

「…っあデン…ト…!!」

キスだけでそんな顔をするな。

もっと触れたらという願望に押し潰されそうになるが

待たしても瀕死で押さえ込む。

思いっきり抱き締める。

これがギリギリの、妥協案。

「ぶっちゃけていい?」

「……ん」

僕の胸に顔を埋めるサトシに

多少の罪悪感を覚えながら、

耳元で、囁く。

「正直このまま、めちゃくちゃに犯したい。」

「…っ…………っ!!!」

ビクリとサトシの体が震えるのを横目に

僕は続ける。

「はっきりこのままいて理性が勝てるかわからないけど、でも、サトシがしたいっと思うまでは僕は我慢するから、だから…」

だから。

矛盾だらけの拙すぎるこの告白に飽きれながら言う。

「今日このまま寝ていい?」

サトシの表情は見えないけれど

コクリと小さく頷くサトシの頭を撫でて抱き締め直す。

今はこれで、幸せだ。

あとがき↓

ちょっと意味がわからないwwwww

そもそもデンサトって需要のあるジャンルなのか…!?((笑

『拙い』小説だけれど

楽しんで頂けたら幸いです。